2014年12月17日水曜日

もうすぐクリスマス

 早いもので今年ももう残すところあとわずか、クリスマスの時期になりました。クリスマスは嬉しいけど、病院は好きじゃないという方も多くいらっしゃることと思います。少しでも心の安らぎになればと、待合に小さなクリスマスツリーが登場しました。今年はすでに飾り付けてしまったので間に合わないと思いますが、来院された方もスタッフもみんなで少しずつ飾り付けられるような方法を考えていきたいと思います。

2014年12月11日木曜日

12月健康相談会開催しました

当院では毎月地域の皆様を対象に健康相談会を開催しています。 地域の皆様の健康維持・健康づくりに役立ちそうなお話をさせていただくことが多いです。 本日は、当院看護師が講師を努め、ノロウィルスの話をしました。 手洗いの実習もあり、汚れが落ちたかどうかチェックする機械も使ってみんなで和気あいあいと手洗いをしました。 当院看護師も実習に来た医学生さんも、みんなで手を洗ってきれいになった健康相談会でした。 来月は1月15日14時から「ふまねっと」という運動をしますのでよろしかったらお越しください。

2014年12月4日木曜日

医学生さんの実習

寒くなりましたがいかがお過ごしでしょうか。 当院には医学生さんが時々実習に来られます。学生さんの将来像や学びたいことに合わせて実習メニューを作っており、多くの患者さんにもご協力いただいております。 学生さんが多くのことを学び、将来患者さんにより良い医療を提供できる医師になっていただけるよう、引き続きご協力をお願い致します。 今回は実習の一環として(?)学生さんが看板を描いてくれました。今の季節にあった、とても素敵で温かい看板になったと思います。

2014年12月1日月曜日

上半期振り返り

今年度もすでに半分以上すぎておりますが、先日、院内で上半期の振り返りを行いました。 課題はまだまだたくさんありますが、とても多くのことをしてきた上半期であることを実感できる振り返りとなりました。 地域の皆様にとってより良い診療所になれるよう、今後もひとつひとつ課題を乗り越えていきたいと思います。

2014年11月28日金曜日

みなさんの声

当院には、皆様からのご意見をいただくための「みなさんの声」を設置しております。とっても嬉しい「声」を頂いたのでご紹介します。予防接種を受けにいらしたお子さんが描いてくれました。「左端が医師、真ん中と右端が受診したきょうだい」だそうです。こんな風に、診療する側も診療を受ける側も笑顔で居続けられる診療所でありたいと思います。ちなみにお2人は、絵の通り笑顔で予防接種を受けて帰りました。

2014年11月27日木曜日

北海道プライマリケアフォーラムでワークショップします!

11月29日に開催される「北海道プライマリケアフォーラム」で、当院スタッフが中心となって「多職種連携カンファレンス」のワークショップをします。 今年は当院の薬剤師が代表講師を務めます。事前準備も着々と進んでおり、職員でプレワークショップも行い、最終調整に入っています。和気あいあいと楽しく学びがいのあるワークショップになることと、楽しみにしています。

2014年11月13日木曜日

ベビーコーナーできました

小児ワクチンを開始してから、小さなお子さんの受診が増えてきました。 待合などは賑やかになりましたが、今まではオムツを替える場所や、授乳する場所がありませんでした。 そこで、待合室の一角にベビーコーナーを作りました。 ベビーベッドおよび授乳できるようにイスなども置いております。 小さなお子様連れの方は、必要なときにご利用いただければと思います。

2014年11月7日金曜日

看板作ってみました

当院は国道から少し奥まったところにあり、患者さんや実習に来る学生さんから「わかりにくい」「迷う」との声が寄せられていました。 少し見つけやすくするように、みんなで看板を作ってみました。 診療所の「待合委員会」で相談しながら、ときどき書いてある内容を更新できればと思います。

2014年11月5日水曜日

友の会に入会しませんか?

現在、「協同組織強化月間」として、月寒ファミリークリニックの診療圏である豊平区・清田区にお住まいの友の会員のお宅への訪問活動を行っています。
暮らしのことや病気のことなど、お困りのことがないかをお聞きし、また、医療・介護など社会保障に関する署名のお願いなどもしながら、友の会・月寒ファミリークリニックと一緒に安心して暮らせるまちづくりをすすめる取り組みです。

今日は、クリニックの待合に友の会役員さんが立ち、来院された患者さんに友の会入会のご案内も併せてアンケートや署名のお願いを行ないました。
鮮やかなオレンジ色のハッピ姿に、来院された患者さんたちは引き寄せられるように(?)集まります。
中には顔見知りの方もいて、なんだか話が弾んでいます。
普段はなかなかお話しできない生活のこと、年金のことなども、このような場があると相談しやすいのかもしれません。

今月は毎週水曜日10:00〜11:30まで、このコーナーを設置する予定です。

2014年11月4日火曜日

つきさっぷ健康まつり開催!!

報告が遅くなりましたが、10月5日に月寒公民館で「つきさっぷ健康まつり」を開催しました。 勤医協札幌病院の和太鼓に始まり、健康クイズ、原水禁世界大会の報告、ミニ運動会などが続き、 午後には札幌医大うた部の皆さんの合唱や、月寒高校マンドリン部の皆さんのマンドリン演奏など、 充実した楽しいお祭りでした。 出演いただいた皆様に改めて御礼申し上げます。 当日は様々な団体から様々な出店もありました。 月寒ファミリークリニックは、師長が店長となり、さまざまなスパイスを駆使したカレーライスを作って販売しました。好評でおかわりしてくれた方もいました。あっという間に終わってしまいましたが、こうした楽しい取り組みも時々行っていきたいと思います。

地域医療ユニット!

11/2〜3の2日間、家庭医療を実践している月寒・余市・黒松内の3つの診療所の職員が一同に会し、
ロールプレイやグループワークなどを使って家庭医療や多職種連携教育について学び・交流しました。


医師・看護師・事務・薬剤師それぞれの職種から、家庭医療診療所でのこれまでの経験で学んだことや成長できたことが
発表され、その後のグループワークでは、診療所で学びたいこと、身につけたいこと、やってみたいことなどを出し合いながら
「多職種協働研修プログラム」を考えました。


また、それぞれの診療所の「いいところ」「もっとこうしたい!と思うところ」を出し合い、他の診療所の実践などから
自分の診療所で生かせると思うこと、取り組みたいことなど「診療所のNextStep」を作成しました。


北海道勤医協家庭医療センターが目指す「地域医療ユニット」形成(※)に向けた土台づくりができた
2日間となりました。


(※)地域医療ユニット
・多職種による地域医療展開
・医療チームとしての医師養成と職員育成
・診療所ネットワークづくり

2014年8月5日火曜日

家庭医療サマーキャンプin黒松内

7/26~27の2日間、「家庭医療サマーキャンプin黒松内」を開催しました。
北海道勤医協における地域医療の拠点である黒松内診療所を舞台に家庭医療を学ぶ企画の第3弾です。
(第1弾:家庭医療ウインターキャンプ、第2弾:家庭医療スプリングキャンプ)
黒松内・月寒・余市・小樽・北区ぽぷらの各診療所と、中央病院から計20名が参加しました。

はじめに、「酪農家の方へのライフストーリー」を行ないました。
家族や自身の生活、行政など取り巻く環境、そして病体験を通して、これまでの人生にとって酪農とは?をお聴きし、黒松内という地への思いを知ることができました。

続いて、「家庭医療ワークショップ:臨床推論から家庭医療へ」。ある症状を訴えて受診した患者の事例を元に少ない情報から病名を突き止めるまでのワークショップです。
多職種がそれぞれの視点から、生活背景は?家族歴は?行動範囲は?などを推論していきながら、患者が抱える問題の原因を探ることの大切さと、その根本解決のためにはプライマリヘルスケアの視点(=源流にさかのぼること)が重要であることを学びました。

また、翌朝には「黒松内フットパス」に挑戦。
フットパスとはイギリス発祥の歩くことを楽しむ道のことです。黒松内町は天然記念物である「北限のブナ林」を中心とした豊かな自然と牧歌的な風景を町の資源として、黒松内町を訪れる方々にその自然や環境の素晴らしさを満喫して欲しいと、フットパスの整備を行なってきました。
地域づくりは健康づくりから~地域医療は後追いの病院医療ではなく、健康づくりの医療であることが重要です。黒松内の自然あふれるフットパスコースを散策しながら、地域の特性を生かした医療としての町づくり、今、地域医療にとって大切にしなければならないこととは何か?を考えました。

今回の家庭医療キャンプは黒松内町最大のイベントでもある「ビーフ天国」に併せた日程での開催としました。 ビーフ天国では美味しいお肉や絞りたての牛乳に舌鼓を打ち、また、健康チェック(血圧測定、骨密度測定・体脂肪測定、医師による健康相談)も実施し、黒松内町の方々と大いに交流することができました。
悪天候の中での開催でしたが、黒松内町の魅力(町・人・自然・味覚)を全身で感じながら、楽しく学び交流できた2日間でした。

2014年5月15日木曜日

メーデー万歳

第85回メーデー北海道集会に参加しました。
デコレーションコンクールでは、ゼッケンプラカード部門で大賞をとることが出来参加者一同大喜びでした。
このプラカードは、案を師長が中心になって、縫製は友の会役員が応援、仕上げは皆で行ないました。
まさに「桜咲く」でした。

第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.4~5

第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.4



みなさん、こんにちは。看護師の梅前です。前回の続きです。

今回は「多職種連携」のお話になります。

私達のクリニックに来院されたことのある方ならご存知かもしれませんが当クリニックの職員同士、非常に仲が良いです。これは連携をとるために日々、泉院長をはじめとし皆が意識して取り組んだ結果だと私は思っています。

仲が良いのと連携と診療、何の関係があるのか?

それは連携がうまくいっていると患者さんの情報を各職種がきちんと共有し各々のサービスを存分に発揮できるという利点があるからです。私たちのクリニックではクリニック内だけでなくクリニック外でもその連携を大事にしています。クリニック外というと専門科医・看護師や病棟医・看護師、訪問看護師、介護従事者、介護施設、自治体などでしょうか。そういった内外あわせていろんな職種が連携をとることを「多職種連携」と言います。そして一番大事なのが、なんのために連携をとるのか。

そうです、患者さん(利用者さん)の思いや希望を叶え、支えるためです。この積み重ねが地域包括ケアにつながると考えています。

ですから、私たちにとって大事なことはこの地域に住んでいる人たちがどんな思いや希望を持っているかを知ることにあるのです。その「知る」ということはとても大切なことです。私は日々の看護でまず患者さんを知ることに重点をおいています。希望の裏側にある理由を大切にしています。その上で患者さんと一緒にケアの選択を行えるようになりたいと思っています。ケアを提供することは簡単ですが、思いも支えたいと思っています。



第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.5

みなさん、こんにちは。看護師の梅前です。日本在宅医学会に参加し見て、感じて、学んだことの報告は今回で終了です。今回は「地区視診」のお話になります。さて、私たちのクリニックではクリニックとしてリニューアルした時から大切にしていることがあります。それは「地区視診」です。地区視診とはクリニックがあり、患者さんたちが住んでいる街に職員が出て、どんな地域なのかをみてまわることです。当クリニックでは全職員が必ず経験しています。通っている患者さんたちがどんな地域に住んでいるのかを知ることは医療者にとってとても大事なことです。地区視診の時に大事にしているのが、この地区にある社会資源(Assets)をメモすることです。この地域特有の健康問題に対応できる資源はなにか知っておくことと地域での問題解決につながるからです。これも地域包括ケアと言えるのだと思います。今回、在宅医学会に参加し当クリニックの取り組みの方向性が間違っていなくて安心したのと同時に課題が浮き彫りになりました。先日、職員に対し報告会を行い、「これでもっといい医療・看護・介護が提供できる!」と貪欲に前向きに課題をとらえることができました。最後に私たちは地域に根ざした診療を日々心がけています。そして、医療は他でもない患者さんのためにあるものです。患者さんと一緒に地域でよい医療を提供できるように考えていけるよう今後も努力を続けたいと思っております。長きにわたり、ご清覧頂きありがとうございました。私事ですが、4月より勤医協中央病院呼吸器センターへ異動となりました。月寒には3年間おりました。私が目指している医療がここでは行われており、日々進歩していると感じています。大きな病院で治す医療を勉強し、その上で支える医療を実践して参りたいと思います。3年間大変お世話になりました!

2014年4月21日月曜日

ものがたり診療所

4月19日、道南勤医協函館稜北病院が主催する学習会に参加してきました。学習講演のテーマは「いのちと命 〜ものがたられる人生の最期〜」です。講師は、富山県砺波市にある医療法人社団ナラティブホーム「ものがたり診療所」の所長、佐藤伸彦先生です。

ものがたり診療所は高齢者専門の医療機関として、多くの高齢患者さんに人生の最期まで関わっています。
法人名、ナラティブホームの「ナラティブ」は、英語で「物語」という意味で、患者さんたちにも今まで生きてきたその人だけの「物語」があり、患者さん一人ひとりのかけがえのない「物語」を大切に日常の医療活動が行われていることが話されていました。

講演の中で心に残ったキーワードは、
�高齢者終末期医療は「高度専門医療」である
�最後の最期まで生き抜く「生」を支える
�ケアする側がケアされる

医療者である前に、一人の人として患者さんと接すること。
その態度・姿勢が「ナラティブ」、語りが循環する場・空間が「ナラティブ」。

患者さんとの日々の触れ合いが丁寧に綴られたお話しは、とても心をあたたかくしてくれました。
患者さんの立場に立つ、そのことは決して容易ではありません。
しかし、患者さんを理解しようとする気持ち・態度が重要なのだと改めて気づかされた講演でした。

第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.3

みなさん、こんにちは。看護師の梅前です。前回の続きです。

「自宅看取り」のお話です。

「介護が大変だから」…そうですね、とても大変です。プロである私でも疲弊するのにそれを毎日変わってもらえる相手もいず行うのは物理的心理的に難しいと思います。

「一人暮らしだから」…そうですよね、頼る相手がいないととても心配だし、不安になると思います。仮に友達がいたとしても本音で病気のこと、自分のお金のこと、最期の迎え方、亡くなった後のことお話しできるでしょうか。

「お金がないから」…お金がないといい医療、介護が受けられない!?お金がない時はお金がある所から頂きましょう(※泥棒や借金ではないですよ)。

想像してみてください。もし、住み慣れた自宅で信頼のおける医療と介護を自分や家族が納得した上で十分に受けることができ、しかもそれが低額で受けられたら…。そして、制度に守られて安全安心して行政サービスを受けられるとしたら…。

このように安心してその地域で生活できるように「地域包括ケアシステム」という考え方が医療従事者(特に在宅医療)、介護従事者、地方自治体などの間で広まっています。「地域包括ケアシステム」とは厚生労働省が推奨しているもので、住み慣れた自宅や地域で暮らし続けられるように、「医療・介護・介護予防・生活支援・住まい」の五つのサービスを一体的に受けられる支援体制のことです。今回の学会でもキーワードとして各発表者が用いていました。

この「地域包括ケアシステム」の実現のために私たちのクリニックで大切にしているのが「多職種連携」と「地区視診」です。

次回につづく

参考:http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=83200

http://www.geocities.jp/ogasawaranaika/

   http://www.nagaoclinic.or.jp/

   http://www.neriya.jp/index.htm

2014年4月8日火曜日

第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.2

第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.2



みなさん、こんにちは。看護師の梅前です。

前回の続きを報告致します。さて、私が参加した学会のパネルディスカッションやシンポジウム、ポスター発表ですがどれも大変素晴らしいものでした。しかし、一つ一つ報告すると長くなってしまいますのでその中から抜粋してご紹介したいと思います。



 私が現在勉強中である緩和ケアや看取り、このことについての発表がいくつかありました。多くの人が心配であろう「自宅での看取り」や「一人暮らしの自宅看取り」は現在の在宅医療では可能なのでしょうか?





答えは可能です。



「介護が大変だから入院」「一人暮らしだから入院」「お金がないから入院」という時代ではなくなっているというのを最近実感し、この学会に参加してその思いはさらに強くなりました。その理由は二つあります。一つはこういうケースでは入院の適応がなくなってきているということです。入院できるベッドがありません。多くの病院は前回ブログにあげた大会長の挨拶にあったように治す医療のための病院です。支える医療を行う病床は現在減っており介護系施設への移行や自宅療養がすすめられています。そして、二つ目は安心する術があれば上記の問題は消えてしまうからです。



次回につづく



参考:http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=83200

2014年4月3日木曜日

スキーはニセコ

 2月23日、月寒FC、もみじ台内科、黒松内診療所のスキー仲間がニセコスキー場に集合。
 普段は、診療・医療活動と忙しくしている中、和気あいあいとスポーツに汗を流しました。
 当日は、普段の心がけが良かったと見えて思いっきりの快晴。羊蹄山を見ながら滑るのは、天下一。もちろん温泉とビールもついていました。

2014年3月31日月曜日

第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.1

みなさん、こんにちは。看護師の梅前です。

3月1日〜2日静岡県浜松市で行われた第16回日本在宅医学会大会に行ってきました。日本在宅医学会大会とは訪問診療医のみならず在宅医療に携わるすべての職種が参加し、講演を聞いたり、活動報告、研究発表をしたり非常に興味深い、そして盛りだくさんな学会です。



私たちのクリニックでも訪問診療を行なっています。最近、何かと耳にする「超高齢社会」や「自宅看取り」。私たちが住み慣れた地域で安心して暮らす、そして住み慣れた地域で最期の時を過ごすにはどんな医療が行われているのか。その最先端を見て、感じて、学んできました。



 今回大会長を務めた坂の上ファミリークリニック:小野宏志先生の大会あいさつの一部です。「現在日本は、治す医療においては世界でもトップレベルの水準を維持しています。それに比べて、支える医療においては先進国の中でも低い水準に甘んじています。これからの日本が安心して人生を全うできる社会になるには、もちろん治す医療も大切ですが、支える医療をより充実させていかなければなりません。そのために、在宅医療を充実させなければなりません。誰もが住み慣れた自宅で暮らしたいのです。また誰もが、必死で自分を育ててくれた親を、本当は安心して自宅で住まわせてあげたいのではないでしょうか。もちろん、すべての人が自宅で最期まで暮らすことができるわけではありません。しかし、少しでも多くの人のその気持ちをかなえてあげることができるように、在宅医療は広まっていくべきです。在宅医学会は、そのような成熟した社会になるような道標にならなければならないと思います。」私が目指したい医療、そして地域作りはこの言葉に集約されていると思います。



 次回につづく



参考:http://www.zaitakuigakkai.org/

http://www.ccs-net.co.jp/zaitaku16/index.html

第3回月寒フェスタを開催しました。

第3回月寒フェスタを開催しました。

月寒フェスタは1年間の「こんな取り組みが出来た!がんばった!」をスタッフひとりひとりが自分の言葉で発表し振り返る「みんなの自慢大会」です。

2011年に月寒ファミリークリニック単独で始まった月寒フェスタも、3年目の今年は北区ぽぷらクリニック・余市診療所・黒松内診療所からも参加していただき大変賑やかなフェスタへと成長しました。どの診療所の「自慢」もそれぞれに志向を凝らされておりとても楽しく、そして各診療所の奮闘ぶりが伝わるとても魅力的な内容でした。

各診療所の報告に先立ち室蘭診療所所長の渋谷譲先生より「私と民医連診療所」をご講演いただきました。先生が医師を志し民医連医療と出会ったストーリーから始まり、診療所所長としての医師人生の始まり。離島健診。専門医研修。回復期リハ病棟の開設。社会情勢や制度改悪の荒波。困難な状況の中でもチーム医療を続けられてきた先生。様々な経験を経て現在は診療所医療を担う今の先生のご奮闘ぶり。たくさんの貴重なお話しを聞かせていただきました。

参加者の中には先生のお話しを初めて聞く若い職員もおり、民医連の歴史や先生の医師としての軌跡を知ることが出来て感動し励まされました!などの感想が寄せられていました。



2011年にスタートした北海道勤医協家庭医療センターは今年で4年目に突入します。これからさらに広がりを見せ輝きを増す、家庭医療と月寒フェスタをどうぞご期待ください。

参加していただいた多くの皆様ありがとうございました。

2014年2月1日土曜日

月寒サミット~「診療所と病棟をつなぐこれからの緩和ケア」

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1月22日(水)、今年度3回目となる月寒サミットを開催しました。
月寒サミットは、職員が学びたいテーマに沿って外部講師をお招きして学習するものです。今回は、勤医協中央病院ホスピスケアセンター長・緩和ケア科科長の小林良裕先生を講師に「緩和ケア」について学びました。
・近代医療と緩和ケアの考え方の違いは、「死」をどのように捉えるかの違い。 ・緩和ケアは全人的苦痛(=身体的苦痛・精神的苦痛・社会的苦痛・スピリチュアルな苦痛)に対応する。 ・人が生きることを尊重し、誰にも例外なく訪れる死を早めることも遅らせることもしない。 ・医療者もやがて病を得、老い、死に行く存在であるという点において患者と平等である。 ・"心にかける(care)"こととは、共にいること・共に泣くこと、共に感じること、痛みを共にすること。 ・心にかけること(care)が第一の関心事であれば、その結果として治療(cure)が恵みとして受け取られる。
勤医協中央病院ホスピスケアセンターの特色は、24床全室個室・室料差額なし、そして無料低額診療や生活相談も行っていることです。医師・看護師、その他職種への緩和ケア研修の場でもあり、多職種によるチーム医療で入院・外来・往診間のスムーズな移行と連携を行っています。
高齢化やがん患者の増加に伴い、今後ますます診療所と病院、そして緩和ケア科との連携は重要になっていきます。この学習会を機に、民医連綱領にある「無差別・平等の医療」を更に前進させていこう、と確認しあいました。